コラム COLUMN
防火地域や準防火地域で新築すると、様々な制限があります。
住宅の壁や屋根などに設けられた窓や出入り口のことを『開口部』といいます。
開口部の役割は、採光や換気、通風や通行などの実用的なものだけではありません。
その大きさや位置を工夫することで、景色を楽しんだりプライバシーを守ることができます。
断熱性や遮音性、防犯性などの性能を追求することで、より健康や安全に配慮された住まいを楽しむこともできます。
このように、暮らしに大きな影響を与える開口部ですが、打ち合わせの時に必ず確認したいことがあります。
それは、その敷地が『防火地域又は準防火地域に指定されているかどうか』ということです。
もし敷地が防火地域や準防火地域に指定されていたら、使える建材は限られてしまいます。
というのも、これらの地域には・その外壁の開口部で延焼のおそれのある部分に、防火戸その他の政令で定める防火設備を設けなければならない
・外壁開口部設備に建築物の周囲において発生する通常の火災による火熱が加えられた場合に、
外壁開口部設備が加熱開始後二十分間は延焼しないものにしなければならないなどのように、火災を防ぐための様々な制限があるからです。
もしかしたら、それらの制限が原因で、みなさんが求める家づくりができなくなるかもしれません。
開口部の自由度を楽しみたい時は、用途地域に注意しましょう。