コラム COLUMN
『いい地盤』とは?
一般社団法人・日本記念日協会が認定した住まいに関する記念日を見るたびに、「よくこんなに思いつくなあ」と感心しています。
そういえば、11月28日は「いい地盤の日」「エクステリアの日」だそうです。
ところで、「いい地盤」ってどんな地盤なのでしょう。
■いい地盤とは
いい地盤とは、建物をしっかり支えられる強い地盤のことです。
具体的なポイントとして、・強度が均一で、建物の重さだけでなく地震の揺れにも耐える ・液状化のリスクが低い
・盛り土や埋め戻しなどのように人の手が入っていないなどがあります。
地盤改良工事をすれば軟弱地盤を補強できますが、数十万~数百万円の費用が必要になります。
■いい地盤が必要な理由
地盤が弱いと、建物の重さに耐えられず沈下することがあります。弱さが均等なら、建物も均等に沈下します。
しかし、強度にばらつきがあると、建物は不均一に沈下(=不同沈下)します。すると、・外壁に亀裂が入る
・窓やドアが開閉しにくい などのように被害は大きくなります。
また、傾きの角度によっては、めまいや睡眠障害などにより心身の健康を損なうことがあります。
そのような被害を防ぐため、いい地盤は必須なのです。
■簡単な見分け方
・粘土層の地盤は弱い ・盛り土などの造成工事をした土地は、強度が下がっている可能性がある
・川・沼・池などを埋め立てた水分を多く含む土地や、砂を多く含む土地は、液状化のリスクが高い
・周囲より低い土地は、水が溜まりやすいので地盤が弱くなりがち自治体によっては、
液状化の危険度を予測したハザードマップを用意しています。水害や土砂災害などのリスクも確認できますよ。
■字・大字
豊臣秀吉の時代は、年貢を漏れなく徴収するために『字』『大字』を使って農地を特定していたとか。
そのため、「川」「田」「沼」などのように、周辺環境を『字』『大字』として使っていたそうです。
市町村合併などにより、現在の住所だけで得られる情報は少なくなりました。
しかし、法務局の土地登記簿などによって、その土地の歴史を調べることはできます。
気になった時はぜひどうぞ。