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コラム COLUMN

駐車スペースに『車乗禁止』のフタ?

雨水枡は、雨樋から流れてくる雨水や、敷地に降った雨水を集める場所です。

土や葉、ゴミなどの沈殿物が溜まると正常に機能しないので、フタを外して定期的に掃除しなければなりません。

植栽など、周囲の環境によって沈殿物の量は異なりますが、年に一回はチェックしておきたい場所です。

ところでみなさんは、雨水桝のフタを観察したことはありますか?   

素材や大きさによってさまざまな種類がありますが、その中に『車乗禁止』と表記されたものがあるのをご存知でしょうか?

『車乗禁止』のフタには、車の重さに耐え続けられる強度がありません。なのに、駐車スペースの雨水桝に設置されることがあります。

業者によっては、「普通車程度の重さなら大丈夫」と、施主の意向を確認せずに設置することがあります。

しかし、引っ越しや宅配など、重量級の車が乗り入れる可能性はありますよね。   

また、FRP製のフタは年月と共に劣化します。日当たりや車の乗り入れ回数など、使用環境によって異なりますが、年月とともに壊れるリスクは高まります。

そう考えると、車を乗り入れる場所に『車乗禁止』のフタを設置するのは不安ですよね。解決法は2つあります。

一つは、車の重さに耐えられる頑丈なフタ(鉄製等)に変更することです。実物はホームセンター等で確認できるので、ぜひチェックしてみてください。

もう一つの方法は、雨水枡の設置場所を変えることです。ただし、業者によっては施主に知らせないまま設けることがあります。

施工現場を見て、「なぜ駐車スペースに『車乗禁止』と書かれたフタが?」

「雨水枡をここに設置すると事前に知っていたら駐車スペースをずらしたのに…」と悩むのはイヤですよね。    

そんなトラブルを避けるためにも、駐車スペースや玄関の位置について打ち合わせする時は、雨水枡の位置についても相談しておきましょう。

そして、もし車の乗り入れが予想される場所に設置せざるを得ない場合は、頑丈で耐久性の優れたフタを使うよう指示しておきましょう。

引渡し前に行われる完成検査(施主検査・竣工検査ともいいます)では、どうしても建物内の検査を重視しがちです。   

外回りも、要望通りに仕上がっているか確認しましょう。

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