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コラム COLUMN

レジオネラ菌による被害を防ぐために

新築するとき、循環型浴槽のように、お湯を循環ろ過して長期間使用する場合に心配なのが『レジオネラ症』です。

レジオネラ症は、『レジオネラ属菌に汚染された細かい水滴』を吸い込むことにより発症します。

頭痛、高熱、全身倦怠感、筋肉痛、意識障害、精神症状などの症状があり、重症化すると死亡する恐れもあります。   

乳幼児や高齢者、病人などの抵抗力が低い方は、感染しやすい傾向があります。

そういえば、以前、加湿器によるレジオネラ症が大きな問題になりましたね。   

水を入れ替えないことの危険性を初めて知った方も多く、私の周囲でも大きな話題になった記憶があります。

レジオネラ菌は、消毒されていない水や入れ替わりの少ない水、水温20~50度前後の水に混入した時に増殖します。

これまで、給水・給油設備、冷却塔水、循環式浴槽、加湿器、水系施設等でレジオネラ属菌が見つかっています。   

つまり、もし毎日浴槽のお湯を入れ替えていても、給水設備内の水が汚染されていたら、シャワーの細かい水滴等から感染する恐れがあるんです。

ちなみに、国立感染症研究所の感染症発生動向調査週報によると、

レジオネラ症感染者数は、2021年10月11~17日が1616名、同年12月20~26日は2087名となっています。

災害対策として、風呂水をすぐに捨てないで次の入浴前まで残しておくことが推奨されていますが、

レジオネラ症対策の観点からは、こまめに排水して乾燥させた方が良いとされています。

毎日掃除してお湯を入れ替えている自宅の浴槽は大丈夫だとは思いますが、入浴施設やスポーツ施設等で感染している事例もあるので注意しましょう。   

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