コラム COLUMN
寝汗は脳が働き続けている証拠です
蒸し暑い日の朝、寝汗だけでも気持ち悪いのに、身体が重くて疲れが抜けていないことはありませんか??
疲れが抜けていない理由は、『体温の上昇を防ぐため、就寝中も脳が働き続けたから』です。
体温が上昇すると、脳は汗腺に汗を出すよう指示します。
健康な人でも一晩でコップ一杯程度の汗をかくと言われていますが、体温を下げるためには、それ以上の発汗が必要です。
就寝中に汗をかきやすい理由には・室温が高い・ストレスが原 因で体温調整がうまくいかない・老化や更年期障害などで、ホルモンバランスが乱れがち
・飲酒過多・感染症や糖尿病などの疾患などがあります。このうち、今日にでも解決できるのが室温の高さです。
室温の高さを解決するために、・就寝1時間程前からエアコン(26度設定)で寝室を冷やす・タイマーを使わず、エアコンを付けっぱなしにして室温を維持する
・除湿機で湿度管理(理想は50%)するといった方法が推奨されています。
とはいえ、エアコンが好きでない方や、長時間の冷房に罪悪感を抱く方にとっては、逆にストレスになるかもしれません。
しかし、朝のだるさが続く時は、「脳を休ませるため」と割り切ることも必要でしょう。この夏も猛暑が予想されています。
熱帯夜(夜間の最低気温25度以上)対策は勿論、スーパー熱帯夜(夜間の最低気温27度以上)対策も必要です。
快適な室温の維持は、脳を守るだけではなく、夜間熱中症の予防にも役立ちます。
もし、室温環境が整っているのに汗をかき続けるのであれば、何らかの病気が原因かもしれません。そんな家族がいるなら、できるだけ早めに医師に相談しましょう。
気象庁によると、全国の熱帯夜の年間日数は年々増加しています。(統計期間1910~2018年で100年あたり17日の増加)
寝室づくりの際は、室温管理についての対策も忘れないでくださいね。