コラム COLUMN
人気の低い不成形地ですが、ならではの良さもあります。
土地の形状には、「成形地」と「不成形地(=変形地)」があります。
成形地とは、家を建てやすいように傾斜を減らし、正方形や長方形に整えられた土地のことです。
不成形地には、三角形や台形など様々な形状があります。傾斜の度合いによっては、造成や擁壁工事が必要になります。
また、旗竿地のように、土地と道路の間に「私道」を設ける場合、その管理責任を負わなければなりません。
「私道」を複数の関係者と共有する場合、通行や整備費用分担などの合意を得るために苦労する方もいるそうです。
成形地はそのようなリスクが少ないため、不成形地より需要があります。
そのため、価格は成形地の方が高めです。
不成形地には、・土地にデッドスペースが生じることがある ・追加工事が必要になることがある
・間取りが制限されることがある などのデメリットがあります。
しかし、もしあなたが・成形地より安価で購入できる・傾斜地ならではの眺望を楽しめる
・旗竿地で道路から離れている分、騒音や視線が少ないなどのメリットを好ましいと思うなら、
選択肢に不成形地を加えるのも良いのではないでしょうか。
なお、土地の形状によっては、間取りに制約が増えます。
しかし、不成形地での設計を得意とする業者に依頼すれば、何の問題もありません。
お節介さんの中には勝手に評価する人もいますが、希望通りの地域に、予算内で希望通りの家づくりができるなら、
土地の形状に対する他人の評価を気にする必要はありません。