コラム COLUMN
【その心理的瑕疵物件に対する印象は、人それぞれです。その2】
たびたびお話していますが、家づくりは、家族がより幸せに暮らすことが目的です。
ならば、家族が不安や恐怖を感じる土地に新築するのはいかがなものでしょうか。まずは不安や恐怖の理由を知り、解決できるなら解決してあげましょう。
もし解決が難しいなら、その土地には縁が無かったと割り切り、より良い土地を探した方が禍根を残さないかもしれません。なお、過去の事故や事件をどの程度まで話すかは不動産会社によって判断が異なるようです。
恐らく、新聞に載るような凄惨な事件や事故なら、多くの人にとって心理的瑕疵の要因になるでしょう。
しかし、それ以外の場合は不動産会社の判断次第です。
そういえば、かつて転勤族だったスタッフは、競売で落札された一戸建てを借りていたことがあります。
そのためか、入居後に複数の借金取りが訪ねてきて驚いたとか。「本当は〇〇さんの知り合いじゃないんですか?」
「この家の管理人は、〇〇さんの連絡先を知ってるんじゃないですか?」と強面の男性に聞かれるのは、かなりの恐怖体験だったようです。
結局、落札した管理人自身も競売までの経緯は知らず、そのまま放置している間に、いつしか借金取りも来なくなりました。
最近になって「あの物件って、契約前に心理的瑕疵の説明をすべきだったのでは?」と気づきましたが、そんな体験をするまでは物件の履歴に関心が無かったそうです。
上記のような心理的瑕疵物件のほかに、「こんなところには住みたくない」という条件はありますか?
現存する施設ならグーグルマップ等で確認できますが、その他の内容については、その土地を扱う不動産会社に確認するしかありません。
心理的瑕疵が原因で、訴訟等に発展した事例は少なくありません。
周辺の土地よりお買い得価格に設定されている場合は、その理由を業者に確認するか、自分で履歴等を調べておきたいですね。