コラム COLUMN
退職金を当てにした返済計画は危険です。
住宅ローンの借入額を決める時、教育費や老後資金を貯蓄しながらでも定年までに無理なく返済できる『返済可能額』の範囲内に設定した方が安心です。
しかし、業者によっては「定年までに完済できなくても、退職金で一括返済すれば大丈夫ですよ」
「何度か繰り上げ返済しておけば、退職金を全部返済に当てずに済みます」などのセールストークで予算を増やそうとします。
その言葉に流されて身の丈以上のローンを組むと、「貯蓄が足りないから必要なメンテナンスができない」「返済に追われて生活を楽しむ余裕がない」
「こんなはずじゃなかった…」と後悔することになりかねません。
新型コロナが流行してから、月々の給与が減ったり、ボーナスの減額や全額カットが続いたことにより、住宅ローンを返済できずに破綻する事例が増えています。
感染をきっかけに休職や退職を求められた方もいるそうです。
また、金融機関には「月々の返済額を減らしてほしい」「返済期間を延ばしてほしい」といった返済相談も数多く寄せられています。
このような状況でも確実に返済するには、手持ち資金の確保や無理の無い返済計画が欠かせません。
皆さんは、退職金をどのように使う予定ですか?老後の資金計画や手持ち資金の確保は順調ですか?
定年後に再就職すると、多くの方は定年前より収入が減ります。50歳以降になると、毎年届くねんきん定期便で年金見込み額を知ることができます。
それらの収入予定額を踏まえ、より良い退職金の使い方を検討しましょう。