コラム COLUMN
賞与に頼らない資金計画を!
厚生労働省がまとめた毎月勤労統計調査の令和2年夏季賞与の特別集計結果によると、前年比0.5%増の38万3,431円だったとか。
とはいえ、業種別の前年比を見ると、運輸業・郵便業は7.7%減、飲食サービス業は11.8%減と、厳しい状況になっています。
さて、毎年支給額の話題でにぎわいますが、賞与は全ての事業所が支給しているわけではありません。
その年によって若干のバラつきはあるものの、全体の約3割(事業所規模5人以上)は支給していないんです。
ちなみに、その定義は
「定期又は臨時に、原則として労働者の勤務成績に応じて支給されるものであって、その支給額が予め確定されていないものをいうこと。
定期的に支給され、かつその支給額が確定しているものは、名称の如何にかかわらず、これを賞与とはみなさないこと。」
とされています。
何だか、収入源としては随分不安定な印象を受けますね。
とはいえ、ボーナス払いを利用すると毎月の返済額を減らせます。
それを魅力だと捉える方もいるでしょう。
しかし、総返済額を比べると、毎月払いだけで返済するより、ボーナス払いを併用した方が高くなってしまいます。
それだけではありません。
ボーナスの額を維持するために
・人間関係や体調の悪化などの問題があっても、同じ会社で働き続ける
・転職する場合、働きたい会社ではなく、同程度の待遇が期待できる会社を探す
などの我慢を強いられます。
家族とより幸せに暮らすために家づくりしたのに、これではあまりにつらいですよね。
もちろん、ボーナス払いが難しくなった時、「ボーナス払い併用」から「毎月払いのみ」の住宅ローンに借り換える、という対策はあります。
しかし、借り換えるには、事務手数料など数十万円の費用負担があります。
場合によっては、審査に通らないこともあります。
ボーナス払いを併用するかどうかは、慎重に検討した方が良さそうですね。