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コラム COLUMN

自然災害のリスクに備えましょう。

長い梅雨がやっと明けて、夏本番となりました。

 

先日、雨の日の出勤途中に気の毒な家を見かけました。

交通量の多い道路に面したその家は、

道路から50cmほどしか離れていません。

玄関前の道路は広く窪んで水が溜まりやすくなっており、

車が通るたびに玄関と外壁がびしょ濡れになっています。

 

信号待ちの間に木の外壁を観察したのですが、

何度も水はねを受けた部分は中まで湿っているような色合いでした。

雨だけ受けている部分とは全く違います。

築30年以上らしきその家が

「もういやだ…」

と泣いているように見えて、可哀相でなりませんでした…。

 

◆水害リスクの情報提供

昨年7月、国土交通省は不動産関連業界5団体に

『不動産取引時のハザードマップを活用した水害リスクの情報提供』

を依頼しました。

 

これにより、宅地建物取引業者は、

契約が成立する前に取引の相手方等が水害リスクを把握できるよう、

対象となる宅地や建物が存する市町村が

作成・公表する水害(洪水・内水・高潮)ハザードマップを提示し

購入検討中の宅地や建物の位置等の情報提供をすることになりました。

 

今の段階では協力依頼という形ですが、8月28日からは義務化され、

重要事項説明の対象項目となります。

 

◆ハザードマップ

今年の豪雨災害でも痛感しましたが、

人間の力で水災害の全てを防ぐのは不可能といえるでしょう。

そのため、各自治体は洪水や土石流などを防ぐ対策と併せて、

新型コロナを考慮した避難先確保に努めています。

 

また、各家庭にハザードマップを配布したり、

ネット上での情報公開も行っています。

 

近年の水災害を受けて、各自治体では災害リスクの見直しをしています。

新築候補地を比較する時は、

最新のハザードマップで災害リスクの比較も行いましょう。

 

◆リスクに応じた対策を

「浸水リスクはあるけど、どうしてもこの土地に住みたい」

という状況なら、リスクに応じた対策を講じましょう。

 

国交省が推奨しているのは、

・盛土で敷地全体を高くする(地盤強化対策が必須)

・家の基礎を高くする(1階をガレージにするのも良し)

・防水性の塀で家を囲む(自治体によっては補助金あり)

・防水性の外壁で建物の防水性を高める(経年劣化抑制にも役立つ)

といった方法です。

 

また、建物だけでなく

家財の被害までカバーできる火災保険の検討も欠かせません。

浸水、強風、積雪など、地域によってさまざまなリスクがあります。

「今まで無事だったからこれからも大丈夫」

と油断せず、大切な家族を守れる家づくりを考えたいですね。

 

ではまた(^^)/

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