コラム COLUMN
築浅物件を見つけたとき、みなさんはどう思いますか?
中古住宅の売り物件の中には、築後2~3年ほどの築浅な一戸建てがあります。
そんな物件を見た時、みなさんは、「築浅でキレイな物件だからお得」と思いますか?
それとも、「なぜ、築浅のうちに手放したのだろう」と、売却した理由に興味を覚えますか?
築後数年で売却した理由を調べたところ、・転勤や親との同居などの事情で手放さざるを得なかった ・住宅ローンを支払えなかった
・隣接する道路からの騒音や振動が想像以上だった ・シックハウス症候群を発症して住めなくなった
・ご近所トラブルに巻き込まれたなど、さまざまな理由がありました。
転勤や住宅ローンの支払いなど、住人のやむを得ない事情によって手放した物件なら、買い手側にとっては良い物件と言えるでしょう。
しかし、騒音やシックハウスなどのように、建物自体に問題がある物件だったら大変です。
実際に、そのような物件を購入し、後悔している方は少なくありません。ご存知の通り、平日と休日では、道路を利用する車の種類や台数は異なります。
そのため、道路からの騒音や振動を知るには、曜日や時間を変えて観察する必要があります。近くに幹線道路がある場合は、特に注意が必要でしょう。
最近は、新型コロナウイルスの影響で住宅ローンの返済が困難になる方が8万人を超えたとのことで、競売や任意売却に追い込まれる方が増えています。
ですから、みなさんがこれから新築する予定なら、築浅で新居を手放すことのないよう、資金計画や周辺環境のチェックなどは慎重に行いましょう。
また、中古住宅を購入する予定なら、「この物件はなぜ売りに出されたのだろう」と考えてみましょう。