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コラム COLUMN

家庭での食中毒を防ぐために気を付けたいこと

内閣府の食品安全委員会によると、2020年の食中毒発生状況を前年と比較したところ、飲食店が減った一方、家庭は過去10年で最も増えたそうです。

最近は、動画サイトなどを通じて、さまざまな調理法に挑戦できるようになりました。しかし、多くの場合、食中毒のリスクについて併記されていません。

そのため、加熱不足の怖さを知らずに食べてしまうことがあります。では、どうすれば食中毒を防げるのでしょう。

肉には食中毒を引き起こす細菌が潜んでいることがあります。例えば、鶏肉からはカンピロバクターが高頻度で検出されています。

死亡例は少ないものの、感染すると、下痢、腹痛、発熱、悪心、嘔気、嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感などの症状が1週間ほど続きます。

また、感染した数週間後には、手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症する恐れも指摘されています。

鶏肉以外の食材についても、・牛肉・・・カンピロバクター、腸管出血性大腸菌(O157、O111等)・豚肉・・・カンピロバクター、サルモネラ、トキソプラズマ

・牡蠣などの二枚貝・・・ノロウイルスなどが潜んでいる恐れがあります。   

カンピロバクターによる食中毒を防ぐのに最も効果的な方法は、中心部を75℃以上で1分以上加熱することです。

そのため、レシピに『63℃の低温調理』と記されているなら、表面温度ではなく内部温度を63℃にまで高め、殺菌できるまで一定時間加熱する必要があります。

最近は、自宅でサラダチキンや鶏ハムなどの低温調理を行う方が増えています。

個人のレシピも数多く投稿されていますが、低温調理を行う際は、公式サイトの加熱時間を参考にして安全性を確保しましょう。

また、中まで火が通っていないハンバーグなどのひき肉料理も危険です。   

透明でない肉汁は加熱不足のサインですから、透明になるまでじっくり加熱して殺菌しましょう。

なお、二次感染を防ぐため、・他の食品と調理器具や容器を分けて処理や保存する ・食肉を取り扱った後は、十分に手を洗ってから他の食品を取り扱う

・食肉に触れた調理器具等は、使用後に洗浄 ・殺菌する・焼肉をする際のトングや箸などは、生肉用と加熱用で使い分けるなどの注意も必要です。

抵抗力の弱い高齢者や乳幼児は食中毒のリスクが高まります。家庭内での食中毒被害を防ぐため、食材や調理器具などの取り扱いには十分注意しましょう。

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