コラム COLUMN
室内でアリを見つけた時の対処法
築9年目の戸建て住宅で暮らしている知人は、昨年、初めて室内でアリを発見しました。
すぐに駆除したい気持ちを抑えて観察すると、閉めている窓と壁の小さな隙間から侵入していることがわかりました。
数匹だったので駆除剤は使わず、こまめな除去と清掃を繰り返しているうちに、いつの間にか見かけなくなっていたとか。
すっかり安心していた知人ですが、先日、久しぶりに壁をウロウロするアリを1匹見かけました。
今回もじっくり観察し、侵入経路上にあるペットのゲージを何気なく持ち上げました。
すると、そこには百匹単位の大群が!アリに苦手意識が無い知人ですら、予想外の光景に鳥肌が立ったそうです。想像するだけでゾッとしますね。
アリは室内の食料を物色するだけではありません。人間の皮膚を咬んだり、種類によっては毒針を刺すこともあります。
そのため、体質によってはひどく腫れることがあります。
昔、アリに咬まれた実家の親御さんが腫れによる痛みと痒みに苦しんだことを覚えていた知人は、すぐに対策を始めました。室内で行った対策は、以下の通りです。
1.侵入口を塞ぐ
2.室内のアリを全て駆除する
3.壁・床用洗剤をスプレーして二度拭きし、蟻道のニオイを消す(アルコールや酢などを薄めた、自作のスプレーを使う方もいます)
4.生ごみやお菓子のかけらなどが付着したゴミは、密閉式のゴミ箱で管理する
屋外で行った対策は、以下の通りです。
1.室内の進入路に面した屋外に薬剤を散布する
2.巣を特定し、毒餌剤や殺虫剤で巣ごと全滅させる(巣を特定できない時は、雨や直射日光が届かない場所に毒餌剤を置きましょう)
3.外壁や基礎の隙間をコーキング材で塞ぐ
4.こまめに庭掃除し、アリの巣を早期発見・早期駆除する(二度と侵入させないという強い思いが原動力になっているそうです)
ハチやムカデだけでなく、アリによる刺症もアナフィラキシーの原因になることが分かっています。
発見した時は、駆除と対策を早めに行いましょう。もし、駆除や対策をしても効果が無い時は、地元の信頼できる専門業者に相談するといいですよ。