コラム COLUMN
在宅時間が増えても健康に過ごせる家づくりを
家で過ごす時間が長くなると、今まで気にならなかった部分に不満を感じることがあります。
また、家で過ごす時間が長くなったことが原因で体調が悪くなった方もいます。
そんなトラブルを防ぐため、健康に過ごすために欠かせないポイントを、いくつかご紹介します。
■温度
18度未満の寒い住まいは、高血圧や動脈硬化、循環器疾患や夜間頻尿、ヒートショックや転倒など、様々な病気やトラブルを招きます。
そのため、WHO(世界保健機関)は、冬の室温を18度以上に保てる環境づくりを強く推奨しています。
■湿度
湿度が低いと、インフルエンザなどのウイルスの繁殖、肌やのどの乾燥などのリスクが高まります。
湿度が高いと、ダニやカビが繁殖しやすくなるので、人体だけでなく、住まいにもダメージを与えます。ホコリも溜まりやすくなるので掃除の負担が増えます。
そのため、40~60%の湿度を保てる環境が理想だとされています。
■日当たり
仕事のため夜しか在宅していない時期は気になりませんが、日当たりが悪い住まいは湿気が溜まりやすく、
寒くて照明が必要な時間が長いため、暖房代や電気代がかさみます。
また、日光を浴びる機会が少ないと、幸せホルモンと言われるセロトニンの分泌量が減るため、些細なことで落ち込むなど、精神面が不安定になりがちです。
もし雨が続く日や冬の日差しが弱い日など、日光を浴びる時間が少ない時期に怒りっぽくなったり、落ち込みやすくなる家族がいるのなら、
今の住まいより日当たりの良い新居を目指しましょう。
■収納
家族の人数だけモノは増えます。必要な場所に出し入れしやすい収納があれば、掃除も片付けも楽です。
散らかった部屋にイライラすることも無くなります。かといって、必要以上に収納スペースを増やすと、居住スペースが減るので部屋が狭くなって使いづらくなります。
どこに何を、どれだけどのように置くか、よく確認しましょう。
■シックハウス
住まいや家具から放出される化学物質のほか、ダニやカビ、芳香剤や合成樹脂なども原因となります。
そのため、室内の化学物質を増やさないことだけでなく、こまめな換気や掃除で清潔な環境を維持することが大切です。
■6割!?
住宅の脱炭素化を進めるため、国土交通省は、2030年までに新築戸建て住宅の6割に太陽光パネル設置との数値目標を設ける方針を明らかにしました。
この目標を達成するため、補助金の拡充など、施主を支援するための方法も検討するとか。
ここ数年の設置率が15%前後という数値を踏まえると、この数値目標はかなり厳しいかもしれません。
しかし、IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)の温暖化に対する警鐘を知ると、できるだけの対策を実行しなければという焦りも出てきます。
まずは今後の支援策を要チェックですね。