コラム COLUMN
団信に加入したら一般の保険は不要?
住宅ローンの中には、団体信用生命保険(団信)への加入を条件とするものがあります。
団信に加入すると、住宅ローンの契約者が亡くなった時や高度障害になった時など、
一定の条件を満たした場合に、保険会社が契約者に代わってローンの残額を支払います。
そのため、「団信に加入すれば、加入中の保険を解約してもいいよね」と考える人もいるそうです。
しかし、団信は、遺族に住宅ローンの債務を遺さないための仕組みです。
そのため、その後の生活を守るために必要な金額を試算し、不足分を一般の保険で補えるよう準備する必要があります。
では、具体的にどうすれば良いのでしょう。まずは、団信の保障内容を把握しましょう。
死亡時や高度障害時にのみ保障するもののほかに、がんや脳卒中、急性心筋梗塞の三大疾病を保障したり、
五大疾病、七大疾病、八大疾病まで 幅広く対応するものなどがあります。
保障の範囲が広がるほど安心ではありますが、その分金利が上乗せされるなど契約者の負担は増えます。
そのため、保障内容によっては、一般の保険で対応した方がお得になる可能性があります。
また、健康状態によっては特約に加入できない場合もあります。 団信は、途中で特約の変更や解約はできません。
団信の保障内容を変更できるのは、借り換える時だけです。ただし、借り換え時にも健康状態の告知や審査があります。
健康状態によっては、希望の特約を付けられないだけでなく、借り換え自体ができなくなる可能性も考えられます。
まずは、将来の生活に必要な金額を調べたり、金利負担が増えた時のシミュレーションをしてみましょう。
遺族年金や寡婦年金などのように、残された家族を支える公的制度もあります。
不足額全てを保険で備える必要は無いので安心してください。