コラム COLUMN
価格だけを比べると損をします。
多くの業者は、自社の家づくりの特徴を
ホームページなどで詳しく紹介しています。
しかし、費用に関する情報は少ないですよね。
そのため、家づくりを検討する方は、
気になる業者に『大まかな要望』を伝え、
図面や概算見積書を作ってもらうことがあります。
少しでも費用を抑えたい方は、
それらの資料を他社に持参し、
「御社なら、これと同じプランをいくらでできますか?」
と尋ねます。
この行動の問題点に気づきましたか?
◆特徴を活かせない
A社が提示した図面や概算見積書は、
A社の強みや特徴を活かして作成されたものです。
材料や設備のランクを下げれば、
B社はA社より安価な見積書を提示できます。
それが一般的な工法であれば、B社にも施工できます。
施工はできますが、
こにB社の強みや特徴を活かすことはできません。
ハウスメーカーの下請け専門業者ならまだしも、
自分たちのスキルを最大限に活かして、
施主にとって最高の家づくりをしたいと願う業者は
どんな思いを抱くでしょう。
◆質問力と提案力
概算見積書の金額より注目してほしいことがあります。
それは、『質問力』と『提案力』です。
人づてに聞いた話ですが、ある男性は
「部屋数はいくつ欲しいですか?」
と質問されたので、「あればいいな」と思う数を答えました。
すると、使い勝手の悪そうな狭い部屋を並べた図面を提示されました。
「この予算だと子ども部屋は3畳が限界だが、希望通りの数だ」
と言われ、その場で辞退したそうです。
「その数だと3畳しか確保できない。それより…」
と、別の案を提示する業者なら、違う展開になったかもしれません。
業者の中には、部屋の数や広さなど
『ハコ(建物)』に関心を持つ人もいれば、
「どんな暮らし方をしたいか」
「特別な配慮が必要な家族やペットはいるか」
など、『コト』に関心を持つ人もいます。
彼らの質問がどんな提案につながるのか。
そしてどれほどの関心を寄せてくれているのか。
ぜひ比べてみてください。