コラム COLUMN
住宅展示場とモデルハウスの違いって何?
家づくりを検討している時、実際の住宅を見学して参考にしたいですよね。
しかし、目的が曖昧なままでは必要な情報を得られません。
逆に、セールストークに流されて当初の希望とは異なる家づくりをする恐れがあります。
そもそも、住宅展示場とモデルハウスの違いって何でしょう。知りたい情報を効率良く得るには、どうすれば良いのでしょう。
■住宅展示場
住宅展示場には、複数の業者がモデルハウスを出展しています。見学者は、一か所で複数の業者をチェックできるので便利です。
しかし業者は、第一印象(=外観)で関心を得られなければ、建物内に入ってもらえません。
そのため、同じ展示場内に出展している業者を常に意識し、より魅力的なモデルハウスに仕上げようとします。
「実際の家づくりを知りたかったのに、豪華すぎて参考にならなかった」
「あまりに非現実的だったので、テーマパークやイベント会場のような場所だと割り切って見学した」
という感想を抱く方がいるのは、それが原因です。
■モデルハウス・オープンハウス
モデルハウスは、実際の暮らしをイメージしやすいよう、家具や設備を配置しています。
住宅展示場のように同業他社と競う必要がないので、業者は自社の強みや特徴を表現しやすくなります。
そのほか、施主の協力のもと、実際に生活する住宅を完成後の一定期間見学できるオープンハウスもあります。
見学するための住宅ではないので、よりリアルな家づくりをチェックできるのが魅力です。
■ショールーム
設備の色や質感など、カタログでは表現しきれない部分まで体感できます。ショールームには、多種多様なグレードが展示されています。
そのため、目的以外の製品に目を奪われて予算オーバーする恐れがあります。
訪れる際は、事前にそれぞれの設備に求める性能や予算を整理しておきましょう。
実物に触れるのは大切なことですが、時間が掛かる作業なので、お子さんの年齢によっては行きたくても行けない場合があるかもしれません。
そんな時は、「今日はキッチンだけ」と複数回に分けたり、オンラインショールームを活用すれば、納得行くまでチェックできますよ。
■実物チェックは大切
モデルハウスの建設費や維持費は、見学者ではなく施主が負担します。
「そんな費用を負担したくないけど、実際の家づくりは見たい」とモデルハウスを用意していない業者を選ぶなら、
構造見学会や完成見学会に参加しましょう。実際の家づくりを見るのは、とても大切なことです。
ホームページに見学についての案内が無い時は、業者に直接相談しましょう。
新築に関する見学会の予定が無くても、OBさん宅の見学などの機会を作ってもらえるかもしれません。