コラム COLUMN
住宅ローンのリスクヘッジについて考えてみましょう。
今日は、住宅ローンのリスクヘッジについてです。
住宅ローンのリスクヘッジとは金利上昇や返済額増加に対する備えのことです。
変動型や固定期間選択型は、全期間固定型より金利が低いので多くの方が利用しています。
しかし、金利変動によって将来の返済額が増える可能性があるため、契約の段階では総返済額を算出できません。
また、「金利が上昇したら返済額はどれくらい増えるのだろう」との不安が、常に付きまといます。
ちなみに、変動型の返済額の見直しは5年毎ですが、金利の見直しは半年毎に行われます。
そのため、急激な金利上昇により利息が返済額を超えた場合、元金の返済ができない上に未払い利息が残る恐れがあります。
(未払い利息に利息は加算されませんが、支払い義務は残ります)
ですから、全期間固定型以外を選ぶ場合、金利上昇に備えて準備をしておく必要があります。
住宅ローンを利用している方の対策を調べたところ、・通常の貯蓄のほかに、金利上昇に備えた貯蓄をする ・金利上昇に備えて、手持ち資金を多めに確保しておく
・こまめに繰り上げ返済して、返済期間を短縮する ・固定期間終了前に借り換える ・金利の動向をこまめにチェックする・返済期間を短くする
・借入金額を少なめにする ・元利均等返済ではなく、元金均等返済にして、毎月確実に元金を減らす
(元利均等返済・・・毎月の返済額を均等にし、元金と利息に振り分ける元金均等返済・・・毎月の元金を均等にし、利息分を上乗せする)などの方法がありました。
全期間固定金利など、その金融機関で最も高い金利を目安にして、その差額を貯蓄している方もいました。
この方法だと参考数値が明確なので、モチベーションを維持しやすいのかもしれませんね。
このように日頃から備えておけば、金利上昇に対する不安を軽減できます。
もし、みなさんが変動型や固定期間選択型を利用するなら、家計に応じたリスクヘッジを考えてみませんか?