コラム COLUMN
ウイルス感染者による家庭内感染を防ぐために
新型コロナの変異ウイルスによる感染が全国で拡大していますね。
病床の確保ができず、自宅待機を指示される患者さんも多く、家庭内感染を防ぐ環境づくりが必須になっています。
そこで今日は、もし家族が感染して自宅待機になったとき、家庭内でどのように対応したらよいかについてお話しします。
■感染の疑いがある人
・家族との部屋を分け、極力部屋から出ないようにする
・部屋を分けるのが難しい場合、カーテンなどで仕切る
・こまめに換気する
・自分専用のゴミ箱を用意し、密封して捨てる
・家族と接する時はマスクをして2m以上離れる
・お風呂は家族より後に入り、下痢などの症状がある時は入浴しない
・洗濯物は別々に洗い、完全に乾かす
■感染していない家族
・看病は、できるだけ1人に限定する
・手洗いや手指消毒はこまめに行う
・できる限り家族全員がマスクを着用する
・感染していない家族内でも、タオルや食器、箸などの共有は避ける
・食事中にスマホやタブレット、リモコンなどを触らない
・食事の時間をずらす、対角線上に座る、会話を控えるなどの工夫をする
■消毒
・ドアノブや階段の手すり、各種スイッチなどの共有部分は、薄めた市販の家庭用塩素系漂白剤で拭いた後、水拭きする
・トイレや洗面所は家庭用洗剤ですすぎ、家庭用消毒剤で消毒する。
■換気
換気状態が悪い場合、ウイルスは1時間以上室内を漂うため、換気扇だけではなく、こまめに窓を開けて換気しましょう。
■手洗いのタイミング
帰宅時、調理前、食事前、トイレ後はもちろんですが、マスクに触れた後や顔に触れる前も手を洗いましょう。
そういえば、オーストラリアの研究機関によると、紙幣や携帯電話の表面に付着した新型コロナウイルスは28日間も生存することが明らかになったそうです。
何かに触れる度に手を洗うのは難しいですが、感染者が増えた今、家庭内にウイルスが潜んでいる可能性は否定できません。
家族に感染者がいなくても油断はできませんね。