コラム COLUMN
新居のコケ対策
あなたは、外壁にコケが付いた建物を見たことはありませんか?
河川や水田などの湿気が高い場所の周辺は、建物にコケが付きやすいものです。
しかし、複数の住宅が並んでいるのに、その中の一棟だけがコケで覆われていることがあります。
それはなぜでしょう。コケを防ぐには、どうすれば良いのでしょう。
■土地選び
河川や用水路、田畑などの湿気が多い場所や、森や林、森林公園などの胞子が飛んできやすい場所はコケが発生しやすいものです。
それらの条件に合う土地を選ぶ時は、外壁のコケ対策は欠かせません。
■配置
日当たりや風通しが悪い場所は、コケの繁殖に適しています。
建物の北側だけコケに覆われていたり、塀との間隔が狭い外壁だけコケが繁殖しているのはそのためです。
敷地のどこに建物を配置するかによって、コケのリスクは変わります。
全ての壁に対して日当たりを確保するのは難しいものですが、
日当たりが悪い場所は塀や隣家との距離を確保し、風通しを良くするなどの対策をしましょう。
■外壁
飛来したコケの胞子が付着しやすいのは、凹凸の多い外壁や、経年劣化などにより防水機能が衰えた外壁です。
・湿気が多い ・コケの胞子が飛んできやすい ・近隣の建物にコケが発生しているなどのように、
コケのリスクが高いと予想されるなら、新築時にコケ対策に適した外壁材や塗料を検討しましょう。
初期費用は増えるかもしれませんが、入居後の掃除や補修の負担を減らせます。
■コケを放置すると…
コケを放置すると、見た目が悪くなるだけではなく、外壁のひび割れ、塗膜のはがれなどにより防水機能が低下します。
また、アレルギー性皮膚炎や鼻炎などの健康被害が発生することもあります。
外壁のコケは、建物にも家族にも悪影響を与えます。乳幼児や高齢者、アレルギー体質などの家族がいる場合は、特に注意しましょう。