コラム COLUMN
夏の節電対策
冬に続き、この夏も「需給ひっ迫注意報」が出ましたね。政府は、家庭や企業に対し、7~9月にかけての節電を要請しました。
安定供給に最低限必要な予備率は3%ですが、東北・東京・中部の7月の予備率は3.1%とギリギリな状況です。
次の冬はさらに厳しく、北海道と東北を除く地域の1~2月の予備率はマイナス0.6%~2.8%と予想されています。
そういえば、毎年この時期になると「エアコンの電気代を節約するには、“つけっぱなし”と“こまめに消す”のどちらが正しい?」
という話題が出ますよね。
みなさんはどう考えますか?
■エアコン
エアコンの電気代は、その機種を動かすために消費する電力(W)によって異なります。
よく、10年前のエアコンより最新機種の方が消費電力が少なくてお得と言われますよね。
しかし、フィルターの目詰まりを放置すると消費電力は増えます。
また、室外機に直射日光が当たると電力効率が下がるので、それを補うために消費電力が増えます。
・部屋の広さに合う機種を選ぶ ・室外機は日陰に設置するか日よけを設ける
・室外機の排熱を妨げる場所にモノを置かない・外出時は、遮光カーテンを閉めて外気熱の侵入を防ぐ
・帰宅後は、しばらく換気してからエアコンをつける・設定温度は28度にして、扇風機やサーキュレーターを併用する
・自動掃除機能が無い場合、フィルターは2週間に1回掃除する
・30分程度の外出なら、エアコンはつけっぱなしにする などの対策をしましょう。
■その他の家電
・照明はLEDにする ・冷蔵庫の温度設定を「強」から「中」に変更する ・冷蔵庫に食材を詰め込み過ぎない
・トイレの温度設定や節電モードを調整する ・待機電力を減らす(プラグをこまめに抜く、節電タップを使用する)
・テレビをつけっぱなしにしない・電気ポットの保温は低めの温度にし、長時間使わない時はプラグを抜く
・掃除機は部屋を片付けてからかける ・洗濯物はまとめて洗う
■窓
窓の大きさや窓ガラスの種類によって断熱性は大きく異なります。日差しが強い場所の窓選びには、特に注意しましょう。
屋外はすだれやサンシェードなどの日よけで、室内は遮熱カーテンや遮熱シートで、外気熱の侵入を防ぎましょう。
■リビング階段・吹き抜け
リビング階段や吹き抜けがあると、局所的な冷房は難しいものです。
・建物の断熱性や気密性を高める ・天窓はサンシェードなどで遮熱する ・シーリングファンを回す
・リビングと階段の間にカーテンなどの間仕切りを設ける などの方法で、冷気を無駄なく活用しましょう。
■無理は禁物
室内熱中症で死亡した方のうち、約9割はエアコンを使用していなかったそうです。
暑い日や体調が悪い日は、無理をせず快適な室温で過ごしましょう。
なお、暑くなってからエアコンの故障に気づき、修理待ちのためにエアコンを使えなかったという事例もあります。
この夏、まだエアコンを使っていないなら、今すぐ動作確認して猛暑に備えましょう。