コラム COLUMN
深夜の緊急地震速報は、判断力を奪うことがあります。
スマホの緊急地震速報が鳴ると、日中でもドキッとしますよね。それが深夜だと、ドキッとするどころではありません。
咄嗟に反応できなかったり、暗い中、慌てて動いたためにケガをすることも考えられます。そのため、寝室はできるだけ安全な環境に整えておく必要があります。
タンスなどの大きな家具が倒れると、逃げ道を塞いだり、寝ている人がケガをする恐れがあります。
そんなリスクを減らすには、・家具は、逃げ道を塞がず、寝ている人に被害を与えない場所に置く ・転倒しても被害が少ない、背の低い家具を置く
・造り付けの家具にするなどの対策が必要です。また、ガラスが割れたり、モノが散乱して足元が安全でない可能性もあります。
そのため、寝具に近い場所にスリッパや靴を常備したり、スマホや懐中電灯で明かりを確保する必要があります。
そういえば、コンセントに挿すタイプの足元灯の中には、万が一の際に懐中電灯として利用できるものもありますよね。
あれなら、懐中電灯を買い足さずにすみます。ただし、耐久性は製品によって異なるので注意しましょう。
貴重品や眼鏡などのように、避難時に持ち出したいものが寝室にあるなら、暗くてモノが散乱している中でも確実に持ち出せる場所に置いた方が良さそうです。
過去の直下型の地震でケガをした人の過半数は、家具の転倒や落下、ガラスの飛散によって被害を受けています。
ケガをすると、迅速に避難できません。状況によっては、すぐに手当てできない恐れもあります。
そう考えると、用心しすぎるくらいで丁度良いのではないでしょうか。
寝室は、質の良い睡眠を守るだけでなく、深夜でも安全に避難できる環境づくりも心掛けたいですね。