コラム COLUMN
不安要素による影響を軽減するために。
ここ数年、新型コロナによる木材の不足や価格高騰、半導体不足による住宅設備機器の納品遅れなど、家づくりをする方にとって困った状況が続いています。
それに加え、ロシア政府が木材の一部を輸出禁止したことにより、ロシア産の木材を使った家づくりをしている業者は、代替木材の調達に追われています。
そのため、家づくり経験者の中には、予算オーバーしたり、工期が延びて引き渡しが遅れるなどの影響を受けた方がいます。
みなさんの家づくりには、何の影響もないと良いのですが。
■予算調整
住宅価格に影響する要素は、「広さ」「グレード」「デザイン」「部屋数」です。希望通りの内容で予算オーバーするなら、
・外観の凹凸が増えるほど高額になるので、凹凸を減らすか総二階にする ・全体の広さや部屋数、窓の数などを減らす
・必要のない性能や機能は外す ・予算内に収まるデザインに変更するなどの方法を試してみましょう。
その際、あれもこれも削るのではなく、優先順位を決めて『欲しいけど無くても困らないもの』から調整しましょう。
■連絡方法を決めておく
以前の連絡方法といえば、対面か電話がメインでした。
しかし最近は、LINEやメール、ZOOMなどのように連絡手段が増えたので、最適な連絡手段を選べるようになりました。
にもかかわらず、何度掛けても電話がつながらなかったり、メッセージを送ってから返信が届くまでの時間が長いなど、担当者との意思疎通に苦労している方もいるとか。
そうならないよう、担当者と迅速にやり取りできる連絡手段を決めておきましょう。
電話連絡をメインにするなら、電話がつながりやすい時間帯や避けてほしい時間帯だけでなく、電話がつながらない時の連絡手段についても確認しておきましょう。
■大丈夫?
たとえば、打ち合わせの内容変更などであなたから連絡した時、担当者からの返事が遅かったり、対応が悪い場合は要注意です。
契約前の大切な段階で、そのような対応をしている業者が、契約した後に迅速で誠実な対応ができるでしょうか。
引き渡し後に不具合が出た時、迅速で誠実な対応ができるでしょうか。施工業者は、新居を共に守り続ける大切なパートナーです。
もし既に、みなさんが「返事が遅い」「尋ねない限り教えてくれない」などのように信頼関係の揺らぎを感じているなら、
その業者と契約しても大丈夫なのか、再考した方が良いかもしれません。