コラム COLUMN
子ども部屋は、巣立った後の使い方まで考えておきましょう
進学や就職のために実家を離れた方は、新しい生活環境に慣れようと頑張っている頃でしょう。
寮に入った方は関係者からのサポートがありますが、アパート等で一人暮らしを始めた方は、自由を満喫できる反面、全てが自分次第なので大変です。
知人のお子さんたちの様子を聞くと、その苦労を楽しんでいるお子さんもいれば、すでに心が折れそうになっているお子さんもいるとか。
一方、お子さんが巣立った後、やっと子育てが終わったと喜んでいる方もいれば、空っぽになった子ども部屋を見ると泣けてくる方もいるようです。
■期間限定
結婚後も実家で両親と同居して子ども部屋を使い続ける方は、かなりの少数派ではないでしょうか。多くの方は、進学や就職、結婚を機に親元を離れます。
そのため、子ども部屋を使う期間は限られています。そこで重要になるのが、部屋の主がいなくなった後の使い方です。
■巣立ち後の使用例
・リモートワークがメインになったので、仕事部屋として活用中。 ・日当たりが良いので室内干しと水耕栽培に。雨や花粉、虫の悩み解消。
・来客や帰省した子どもが使えるよう、予備の部屋として整えた。 ・夫婦の寝室を分けた。ベッドを置けるようになったので膝や腰が楽。
・壁を除去して二つの子ども部屋を一つにした。趣味を楽しんでいる。 ・寝室の家具や荷物を移動した。寝室が広くなって快適。
進学や就職で巣立つ時、まずは必要な荷物だけを持っていきます。子ども部屋に残された荷物が多いほど、再活用が難しくなります。
それを防ぐため、子どもがいるうちに、処分するものと残しておくものに分類させておきましょう。
そして、帰省の度に分類を繰り返し、残したいけど持っていけないものだけに絞り込んでいきましょう。
減らしきれないために部屋を活用できない場合、本人負担でトランクルームなどに預けると良いでしょう。
■就職後も実家暮らしを求められたら
「職場に近い」「収入が少ない」などの理由で、子どもに就職後も実家暮らしを希望された時は、家賃を請求した方が良いでしょう。
なぜなら、立ち位置は子どもでも、既に経済力のある成人です。なのに、未成年の頃と同じ待遇をすると、精神的にも経済的にも親に依存する恐れがあります。
親は、住宅ローンを払いながら老後の資金を貯めている最中です。
それに、成人後は、生活サイクルや人間関係など、子どもが未成年だった頃とは違うストレスが待っています。
そういえば、一人の大人として毎月家賃を納めている子どもの方が、未成年扱いを求める大きな子どもより、親はストレスを感じにくいとか。
金額は夫婦間や親子間での交渉次第ですが、世帯主の正当な権利です。水道光熱費・家事込みにするか、家事を手分けする分減額するか。
みなさんなら、どうしますか?