コラム COLUMN
シンボルツリーを育ててみませんか?
今日は、シンボルツリーとして人気が高い常緑樹についてです。
常緑樹といえば、落葉樹のように葉が落ちないので掃除の手間が省ける、というイメージがありませんか?
しかし、じつは常緑樹も落葉します。秋になると一気に葉が落ちる落葉樹とは異なり、いらなくなった葉が一日数枚ずつ抜け落ちていくんです。
常緑樹は、夏の暑い時期にグングンと成長します。そのため、伸びた枝が隣家に越境したり、管理しにくいほどの高さに成長することもあります。
クレームが入る前に剪定したくなるのですが、成長のためにエネルギーを消費し、ギリギリの栄養しか蓄えていない状態で剪定すると、木全体が弱ってしまいます。
場合によっては、枯れてしまうこともあるんです。「それなら、成長期ではない冬を狙って剪定しよう」と思いがちですが、常緑樹は寒さが苦手です。
ただでさえ寒さで弱っているのに、剪定するとさらに弱ってしまいます。真夏の剪定よりも、枯れる危険性は高まるでしょう。
その危険性を伝える言葉に、『常緑樹は冬に切ると風邪を引く』という表現があります。みなさんは新居に常緑樹を植えますか?
もし植えるなら、『剪定は春か秋』と覚えておきましょう。ただ、秋は冬に備えて葉に栄養を蓄える時期なので、剪定は控えめにした方が安心です。
バッサリと剪定するのは、春まで待つようにしましょう。手間がかからないシンボルツリーを選んでも、成長とともに落ち葉掃除や剪定が必要になります。
害虫がつきにくい種類でも、まれに葉を食べる毛虫に遭遇することもあります。
しかし、それ以上にスクスクと成長するシンボルツリーを眺めるのは楽しいものです。
あなたも、家族と一緒にシンボルツリーを育ててみませんか?