コラム COLUMN
頭金と自己資金の違いとは?
初めて家づくりをする方の中には、『頭金』と『自己資金』を同じ意味だと思っている方がいるとか。
住宅展示場などで新築に関するアンケートを記入する際、二つの項目を見て、初めて違うものだと気付いて困ってしまうそうです。
こんな時、その場で質問できる方ならすぐに解決できるのですが、
「私の知識の少なさを利用して、必要以上の売り込みをされるかも…」といった不安がある方は質問しにくいですよね。
そこで今日は、頭金と自己資金の違いについてお話します。
■頭金
頭金とは、建物を新築または購入する際に支払う現金のことです。支払う時期は、契約時から引渡し日までの期間内で、業者によって異なります。
頭金が多いと住宅ローンの借入金額を減らせますよね。
その分、月々の返済額や返済期間、全体の利息なども減らせますが、無理をすると諸費用などの現金払いに対応できないので注意しましょう。
なお、頭金を貯蓄する期間を減らすことを優先する方は、頭金を少なくしたり頭金ゼロで新築します。
住宅ローンの利息を減らしたいなら、繰り上げ返済という方法もあります。ですから、手元に必要な資金を減らしてまで頭金を増やすのは避けましょう。
■自己資金
自己資金とは、建物を新築または購入するために用意する現金のことです。不動産取得税などの諸費用や頭金は、自己資金から支払います。
自己資金が足りず、現金以外の支払いが可能な分は、住宅ローンを借りて対応します。ちなみに、国交省の「令和2年度 住宅市場動向調査」によると、
注文住宅(土地代を含む)を新築または購入した方の自己資金は1,197万円、自己資金比率26.0%となっています。
用意できる自己資金のすべてを頭金にすると、手持ち資金が減ったり、金策に苦労する羽目になるかもしれません。
諸費用は工事費の5~10%が目安だといわれています。施工業者にも相談しながら、無理の無いよう計画的に振り分けましょう。