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コラム COLUMN

子どもの歯磨き中の事故を防ぐために

前回は自宅での転倒事故についてお話ししました。

自宅での事故は高齢になるほどリスクが高まるといわれますが、5歳未満の乳幼児にとっても自宅は安全とはいえない場所です。

とはいえ、ベランダや階段からの転落は予想しやすいのでベビーゲートなどの対策ができます。

しかし、時には思いもよらない事故も発生します。その一つが、歯磨き中の喉つき事故です。

■喉つき事故の件数   

平成28年4月から令和3年3月末までに、6歳以下の事故情報が120件報告されています。

そのうち、104件が3歳以下の事故です。治療の必要性と処置見込みは、・治療を必要としない・・・17%(20件)・即日治療完了・・・・・・18%(22件)

・通院が必要・・・・・・・41%(49件)・入院が必要・・・・・・・22%(27件)となっています。年齢別では、1~2歳の事故が最も多く見られます。

 

■事故の事例

・歯ブラシをくわえたまま、大人用ベッドの上で飛び跳ねていた。保護者が気付くと、口の中に歯ブラシがあるまま四つんばいで泣いていた。

歯ブラシはすぐに取れたが、転倒した際に咽頭部に刺さったと考えられる。咽頭粘膜の下に空気がたまっていたため8日間入院。

・歯ブラシをくわえてソファに座っていたが、前のめりに転落し歯ブラシが刺さった。親が抜去し歯科医院へ行ったが、その後発熱と首に腫れがあり入院。

・洗面所で歯磨きをして、仕上げ磨きのために保護者がいるリビングに向かう際、歯ブラシをくわえた状態で転倒したため10日間入院。

・座って歯磨きをしている時に、上の子が背後から覆いかぶさった。歯ブラシが咽頭に刺さり出血したた め11日間入院。   

■事故防止のために

・歯磨きは床に座らせて行い、磨き終えるまで人やモノと接触しないよう、保護者がそばで見守る   

・ソファーや椅子、ベッドや踏み台などの不安定な場所で歯磨きさせない ・歯ブラシを口に入れたまま、歩いたり走ったりさせない

・子どもには喉つき防止対策を施した歯ブラシを持たせ、保護者が仕上げ磨きする歯ブラシと使い分ける   

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